ＢＳ日テレの番組「冨永愛の伝統to未来～ニッポンの伝統文化を未来へ紡ぐ～」が12月3日の放送で「伝統を紡ぐ女性職人ＳＰ」を届ける。冨永愛が全国の工房や職人を訪ね、江戸風鈴や美濃手漉き和紙、九谷焼、江戸木版画といった分野で活躍する女性職人たちの技と想いに迫る構成である。

番組では篠原風鈴本舗の四代目・篠原惠美が登場し、江戸風鈴ならではの特徴やこだわりを語るとともに、冨永が「普段の逆の手順で絵を描く」という絵付けの極意を体験する場面が紹介される。また美濃手漉き和紙の小澤由美は本美濃和紙の手漉き工程を披露し、その技術の継承の重要性が示される。

九谷焼の福島礼子は赤絵細描の極細の筆技を冨永に教え、冨永がぐい呑みの線描きに挑戦する様子が放送されるほか、九谷ネイルを手掛ける河端理恵子の新たな試みにも焦点が当てられる。江戸木版画の回では、170年にわたり江戸木版画の技術を伝えてきた高橋工房六代目・高橋由貴子が登場し、「絵師」「彫師」「摺師」をプロデュースする版元の役割や技術継承の現場に迫る。

番組は毎週水曜よる１０時のレギュラー枠で放送され、先人から受け継がれてきた伝統の価値を伝えるとともに、後継者問題や伝統文化の未来を探る意図で編まれている。