2025.12.2

街を歩く芸術祭「いっしょに散歩しませんか?」

2025.12.2

キービジュアル 出典: www.asahi.com

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東京のビル街や下町を舞台に、芸術祭「東京ビエンナーレ2025」が開かれている。今年のテーマは「いっしょに散歩しませんか?」で、探検するように街を歩きアートや人との出会いを楽しんでもらうことを目指している。会期は12月14日までで、今年で3回目である。

会場は上野・御徒町、▽水道橋▽神田・秋葉原▽大手町・丸の内・有楽町▽日本橋・馬喰町▽八重洲・京橋の6エリアにある歴史的建築物や公共空間など14カ所である。国内と海外8カ国のアーティスト計39組が作品を展示している。大手町パークビル1階エントランスでは木炭画制作の様子を間近で見ることができる。

画家・デザイナーの佐藤直樹が2014年から描きつづける木炭画「そこで生えている。」は、幅915ミリ、高さ1820ミリのベニヤ板を横につないだ作品が368枚に及ぶ作品である。神田錦町周辺を歩きながら制作を思いつき、同ビルで369枚目以降を制作していると伝えられている。148〜368枚目の計221枚は行幸地下ギャラリーで展示され、その長さは202.2メートルに及ぶ。制作の様子は会期中の毎週水曜に見ることができる。

エトワール海渡リビング館(東神田)では渡辺英司の「名称の庭」など多彩な作品が六つのフロアに展示される。東京ビエンナーレ総合プロデューサーの中村政人は「芸術の中で無駄話をしたり、関係性の中にアートを見いだしたり、街でアートを楽しむことは心をやわらかくすることにもつながる」と話している。拠点展示会場の同館と寛永寺(台東区上野桜木)はチケット購入が必要で、2会場共通チケットは一般3千円、学生1800円である。その他の展示は無料で、詳細は公式サイトで確認できる。

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