新日本、米ＡＥＷとの３団体所属でＩＷＧＰ世界ヘビー級王者の竹下幸之介（３０）が、プロレス・ＤＤＴ（３０日、後楽園ホール）で総合格闘家の青木真也（４２）との一騎討ちを制した。試合後、竹下は「青木さんと何回かやっているが、今日が一番負けられなかった。今ＩＷＧＰ王者なので」と述べ、続けて「今回やって『青木真也、前よりプロレスめっちゃ好きになってるやん』って感じてうれしかった」と感慨を語った。

一方、１１月１６日のＯＮＥ日本大会後のプロレス復帰戦を終えた青木は「楽しかった。いるべき場所に帰ってきた」と笑顔を見せた。両者の対戦は王者としての責務と復帰を果たした格闘家の久々のプロレス復帰という構図を浮かび上がらせ、会場は注目のカードとして盛り上がりを見せた。

この一戦は王座の威信と復帰の意義が交錯する試合となり、試合後のコメントからは青木のプロレスに対する意欲と竹下の王者としての重圧が伝わってくる内容であった。観客や関係者にとっても印象深い一夜となったことがうかがえる。