2025.12.1
2025.12.1
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イラストレーター阿部真理子の没後15年を記念する展覧会が、岡山県の吉田牧場が新設したスペース「FUN」で開催されている。
阿部真理子は1998年以降、『婦人公論』などで連載や挿絵を手がけ、鮮やかな色彩と大胆な構図で人物や動物を描いた作風で知られていた。最後の原稿は2010年3月22日発売号に掲載され、2010年に51歳で病気のため亡くなった。
亡くなる直前に全作品を吉田全作に託しており、吉田全作が営む吉田牧場の一角にチーズショップと多目的スペース「FUN」を新築して今回の展示を実現した。吉田全作はカマンベール、リコッタ、カチョカバロ、ラクレットなどを生産し、日本各地の有名レストランでも採用されている。
「FUN」の外観設計は建築家の中村好文が担当し、会場は牧場の風景を生かした設えとなっている。展示では『婦人公論』連載作品や取材に関する資料も並び、絵と文章の両面から阿部の仕事の軌跡をたどれる内容である。
会場の写真では色彩豊かな作品群と、牧場で過ごす牛たちの様子が紹介されている。没後15年の節目に作品世界に没入できる場を整えた取り組みとして報じられているため、訪問前に開館情報を確認することが望ましい。
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