株式会社UPDATERが運営する再エネ100％の小売電力サービス「みんな電力」は、廃棄予定の太陽光パネルを再利用した都市型発電所「じりじりリユース発電所」を世田谷区池尻のHOME/WORK VILLAGE屋上プール跡地に整備したと発表した。世田谷区民を対象とした優先販売を2025年12月1日より開始する。

同社は廃棄パネルの有効活用と都市部での再エネ導入を両立させることを目的としており、遊休地や廃校の屋上等を活用した事業モデルを提示している。遠隔地の太陽光パネル区画を月額契約し発電した電気を自宅で使えるサブスク型サービス「ピーパ」も提供され、マンション等でパネル設置が難しい世帯でも再エネを利用しやすくする仕組みであると説明している。

発表資料では、経済産業省や環境省が示す今後の使用済み太陽光パネルの増加見通しや、文部科学省による2004年から2023年までの約20年間での公立小中学校の廃校が全国で合計8,850校にのぼるといった背景を挙げ、資源循環と地域でのエネルギー地産地消の必要性を訴えている。名称は世田谷区立池尻小学校の5年生、伊藤 槇さんが考案し、保坂展人 世田谷区長より発表された。事業は地域の再エネ導入促進と廃棄物削減の両面を意図した取り組みである。