アフロは、MOROHAのラッパーとしてのデビューや近年の俳優活動を振り返りつつ、高円寺で過ごした時期への強い思いを語っている。長野県の青木村で育ち、娯楽やカルチャーがほとんどない環境で18年間を過ごしたという背景が紹介されている。

地元では音楽情報の入手が限られており、実家から車で30分の場所にあるTSUTAYAが唯一の接点だったと述べている。店では「LOUD（ラウド）」というコーナーにヒップホップやレゲエ、パンクなどが混在しており、ジャケットでジャンルを推測して借りるしかなかったというエピソードが綴られている。

アフロは鬱屈した日々を「叫び」に変え、22歳でMOROHAとしてデビューしたと明かす。東京での生活では音楽やファッションを通じて居場所を確立し、特に20代の“青春”を高円寺で過ごしたことが繰り返し語られている。

影響を受けたアーティストやバンドとして、銀杏BOYZの峯田さんが当時やっていたGOING STEADYというバンドや、キングギドラ、Dragon Ash、ガガガSP、SNAIL RAMP、ブレイク前の湘南乃風、SOBUT、ヌンチャクといった名前が挙げられている。これらの体験と出会いが、彼の音楽観や表現に結びついていることがうかがえる。