冬のゴルフは気温低下によりギア性能や身体の可動域に影響が出ると、クラブフィッター小倉が解説している。ゴルフボールはだいたい20~30度で本来の性能を発揮するよう作られており、寒さで硬くなりボールスピードやスピン量が低下するため飛距離が落ちる。

そのため、アイアンは少なくとも1番手は大きくした方が良いという対策や、コンプレッションの低いやわらかめのボールを選ぶことが有効である。シャフトもしなり量が減少してタイミングが取りづらくなるため、ドライバーなどに弾道調整機能があればロフト角を増やして飛距離ロスを軽減する手がある。

コース面では芝の元気がなくなり、ラフでもウッド類が比較的使えるようになるが、全体的にボールは上がりにくい。ロフト角の大きいウッド型UTや7番、9番ウッドといったショートウッドがあると便利だとされる。

グリーン周りは薄い芝からのアプローチが増え、バウンスの大きいウェッジショットが難しくなるため、転がしのアプローチを積極的に選ぶのが得策である。ウッド型UTでの転がしやチッパー活用の練習を重ね、洋服の突っ張りでスウィングのトップが入りきらなくなる点にも注意することが推奨されている。