女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯最終日は30日、宮崎ＣＣで行われ、鈴木愛（３１）＝セールスフォース＝がプレーオフの末に優勝した。通算６アンダーで出た鈴木は途中に４連続バーディーなどで通算１０アンダーとし、最終ホールへ進んだが、１８番で第２打を右の深井バンカーに入れてしまった。

３打目のバンカーショットはうまく打ったもののピン左５メートルに止まり、続くパーパットがわずかに決まらず、鈴木と岩井千怜（２３）＝Ｈｏｎｄａ＝は同９アンダーで並んでプレーオフに持ち越された。プレーオフの１ホール目は両者ともパーで決着した。

２ホール目も接戦となり、岩井のティーショットは左の林に当たる場面もあったが跳ね返ってフェアウエーに戻り、２打目はグリーン手前約２０ヤードのラフへ運ばれた。鈴木は何とかグリーンをとらえ、２０メートルのバーディーパットを残し、ファーストパットはピン上５０センチに付けた。

岩井はカラーからの４打目を決めきれず、鈴木が勝利を決定。鈴木は今季２勝目、ツアー通算２２勝目を手にした。大会は最終盤の劇的な展開で幕を閉じた。