2025.11.30
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城山真一は1972年、石川県生まれで金沢市在住の作家である。2015年に『ブラック・ヴィーナス 投資の女神』で第14回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、『看守の流儀』は未来屋小説大賞2位、『ダブルバインド』は大藪春彦賞候補に選ばれている。ほかに『狙撃手の祈り』『金沢浅野川雨情』などの著作がある。
幼少期の読書体験について城山は、いちばん古い記憶を三つ挙げている。まず父の本棚にあった『芥川龍之介集』で、『杜子春』や『蜘蛛の糸』などの物語が強い印象を残した点を明かしている。次に『コロコロコミック』で当時の漫画を大事に保管していることを示している。
三つめとして、プロレスの物語性に魅せられた小学生時代を挙げている。城山は裏切りや下克上といったドラマ性に惹かれたと語り、プロレスが持つ劇的な展開が幼い頃の関心を引いたことを述べている。これら多様な読書体験が城山の文学的関心の基盤になっていることがうかがえる。
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