リコー杯女子ゴルフトーナメントの３日目、岩井千怜は２９日、宮崎ＣＣで双子の姉・岩井明愛と同組となってラウンドした。おそろいのウエアに身を包んだ二人は多くのギャラリーを引き連れてのプレーで注目を集めた。

千怜はこの日、６バーディー、４ボギー、１ダブルボギーのスコアで粘りを見せ、最終的に３位に踏みとどまった。本人は「出入りが激しかった」と苦笑いし、芝目が読みづらくグリーン周辺からのアプローチショットに苦戦したと振り返った。

途中からは「ボギーでもオッケー」と肩の力を抜き、何とかこの日をイーブンパーでしのいだという。大会は２人１組で回る形式であり、今大会で初めて双子が同組となったことも話題となった。

二人は米ツアー挑戦１年目にして共に１勝を挙げており、期待と注目を集める存在である。明愛はこの日７９をたたいて優勝争いから脱落したが、表情を変えず淡々と続けた姿勢が印象的であった。

千怜は姉の姿勢に刺激を受け、「ボギーを打っても心が折れないように、私も気持ちを強く持って頑張る」と語った。千怜はこの経験を糧に、日本ツアーでは今季開幕戦以来となる勝利を狙う意向である。