往年の名レスラー、ブレット・ハートが「今のプロレスは嘘くさい。レスラーはみんな俳優みたいだ」と発言し、波紋を呼んでいる。これに対し元WCW幹部のエリック・ビショフが自身のPodcastで反論し、「手垢のついた批判だ」と切り捨てた。

ビショフは「俺がプロとしてビジネスに関わってきた35年間、最近の若造は…って愚痴はいつもあった」と述べ、プロレス界だけでなく音楽や映画、テレビなどエンタメ全体が変化している点を指摘した。過去を懐かしむだけでなく、「ああ、昔は良かったな。でも今は状況が違う。今のプロレスを楽しむ方法を見つけよう」と現状への向き合い方を提案している。

同時にビショフはハートのリング技術を一定程度評価しつつ、カリスマ性や存在感の面ではリック・フレアー、ハルク・ホーガン、ジョン・シナ、スティーブ・オースチンらと同列ではないと指摘した。今回のやり取りは、往年の価値観と現代の多様な楽しみ方の対立を浮き彫りにし、プロレスの受け止め方を改めて考えさせるきっかけとなっている。