元プロ野球の松坂大輔がカシオワールドオープンで第2ラウンドの12番終了時点で棄権した。理由は左ふくらはぎの肉離れで、救護のカートでクラブハウスに戻り応急処置を受けた。

初日の16番でティショットを15番のほうに曲げ、ボールを探して坂を登っている際に「ぴきっと来た」と訴えたのが発端で、痛みは次第に増したという。第2ラウンドでは前半2番でボギー、3番でダブルボギー、4番でダブルパーの「8」を記録し、スコアに影響が出た。

ハーフターン時には10オーバーとなり、クラブハウスの階段を支えがないと歩くのが難しい状態だった。同行の選手らは続行を促したが、松坂自身が「岡田晃平くんと、宮里優作くんのリズムを壊してしまっている。進行にも迷惑をかけている」と判断して12番終了で引き上げた。

棄権後、カメラの前では冗談交じりに「本当は受けたくない…」と語り、数多くの色紙に丁寧にサインするなどファン対応も行った。初日は最後の9番でべたピンにつけるなど4つのバーディを奪い観衆を沸かせており、その人気ぶりはMeet&Greetで最も目立っていた。

松坂は今回の経験について「一つ二つも違うレベルの違う緊張感を味合わせていただいて、よりゴルフが上手くなりたいというモチベーションになりましたし、しっかり練習と、ケガしないようにトレーニングをして機会があればまた出させていただきたいな」と振り返った。