パルクール的な動きが推し活のビジュアル表現として注目を集めている。SNS上では跳躍や回転、壁を使った動作を短い映像やダンスに取り入れたクリエイションが増え、視覚的なインパクトを狙う投稿が目立つ。

特にTikTokやInstagramのショート動画では編集で動きを強調するテクニックが多用され、テンポに合わせたカット割りやスローモーションで躍動感を演出する傾向がある。ライブやファンイベントでも、演出や振付にアクロバティックな要素を取り入れて舞台の盛り上がりを作る例が見られる。

一方で安全性や正しいトレーニングへの配慮も重要視されている。未経験のまま無理な動きを真似することへの注意喚起や、プロによるワークショップ開催、練習用の安全なスペース利用の推奨といった動きが出てきている。

ファン側の役割としては撮影・編集で表現を補完することや、パフォーマーの負担を増やさない演出設計が評価されやすい。グッズやフォトブックでも躍動感を切り取る構図やデザインが人気を呼んでいる。

今後はコミュニティ内での安全ガイドライン整備や、公式とファンのコラボ企画による表現の幅拡大が期待される。表現としてのパルクール要素を楽しみつつ、無理のない範囲で推し活に取り入れる視点が求められる。