企画展「北斎でひもとく！浮世絵版画大百科」が東京都で開催される。会期は2025年12月11日(木)～2026年2月23日(祝)である。

一点物の肉筆画に対し、量産され江戸土産としても広く流通した浮世絵版画の歴史や技法、テーマに着目し、その多彩な魅力を紹介する。葛飾北斎の「覗機関」をはじめとする作品を通して、浮世絵がどのように作られ民衆に親しまれていたかをたどる構成である。

展示では版を重ねて色を摺(す)っていく制作技法や当時の広告・宣伝としての役割にも焦点を当てる。風景画、美人画、役者絵など多様なテーマの作品群を通じて、江戸の町で暮らす人々の日常や世相を映す鏡としての側面も紹介される。

会場では浮世絵版画の変遷や制作上の工夫を学べる解説が用意されるほか、展示替えや休室に関する情報も明記されている。休みは月曜(祝休日の場合は開館し翌平日休館)、12月29日～2026年1月2日、1月20日(火)は展示替えのため当企画展は休室である。

掲載情報は随時更新される可能性があるため、来場前に最新情報を確認することが案内されている。浮世絵や北斎作品に関心のある来場者にとって見応えのある企画展である。