2025.11.28
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新潟県警はダルメシアンの「ヒマワリ号」を嘱託警察犬に委嘱した。県内でダルメシアンが嘱託警察犬になるのは初めてで、12月1日から1年間、行方不明者の捜索などに出動する予定である。
ヒマワリ号は3歳の雌で、長野県のブリーダーの元に生まれ、新潟市の小船井京子さん(52)が引き取った。小船井さんによると、生後半年までは建物から出られないほど屋外におびえ、引き取って1週間ほどほえ続けていたという。
日常生活に支障が出ないようにトレーニングを重ね、関係者からの働きかけで嘱託警察犬を目指すようになった。ヒマワリ号は2歳ごろから1年強の訓練を経て、今年10月の審査会で合格した。ダルメシアンは足が速い半面、その速さ故に対象の足跡を見失ってしまうこともあるとされるが、ヒマワリ号は訓練で実務に耐える力を身につけた。
今月25日には秋葉署での委嘱式に先立ち、新潟市立新津第一小で実演会に登場。先輩警察犬とともに「足跡追及」や「服従」訓練を披露し、落ちていたペンを発見すると見学していた小学生から拍手が上がった。
県警によると嘱託警察犬の数は年々減少傾向で、審査会で合格する犬は2019年の15頭から2025年は8頭にほぼ半減している。23年から犬種の制限を撤廃しており、県警は幅広い犬種の応募を呼びかけている。小船井さんは「一人でも多くの方を見つけられたら、やってきたことに意味がある」と意気込んでいる。
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