アミ パリス（AMI PARIS）が2025年11月28日（金）に表参道の中心で長期ポップアップストア「AMI PARIS POP-UP STORE AND LE CAFÉ AMI」をオープンする。会期は2026年10月末までの予定で、ブランドが掲げる“パリの家”を体現する場となる。

外観はオスマン建築を想起させる端正なファサードと亜鉛風の屋根、赤い花を配したバルコニーが特徴で、店内はベージュのライムペイントやライトオーク、パーケットフローリングなどブランドの素材が随所に用いられている。クラシックなパリのビストロを再解釈したような温かみのある空間設計である。

併設の「Le Café Ami」では京都発の小川珈琲がドリンクを監修し、季節ごとに変わるシーズナルメニューを提供する。シナモンカプチーノや濃厚なホットショコラ、爽やかなクランベリーアップルティーといったラインナップが予定されている。

ペストリーやスイーツにはAmi de Cœurのモチーフをあしらった商品も用意され、五感でブランド世界を味わえる体験型の構成である。展示は一年を通して三つの物語で展開され、第一章「A Magical World」ではファサード中央に立つ“小さな男の子”のオブジェと赤いバルーンが象徴的に据えられている。

このオブジェはアルベール・ラモリス監督の短編『赤い風船（Le Ballon Rouge）』へのオマージュであり、創設者アレクサンドル・マテュッシの幼少期の記憶を投影したものとされる。来場者はブランドの遊び心と郷愁を感じる空間で時間を過ごすことができるだろう。