愛翔葬祭が総工費1億3000万円を投じて、多目的ホール「LIVE THEATER +810 PLUS HEART」をさいたま市岩槻の住宅街に設けた。テレビ制作に携わるメンバーやシルク・ドゥ・ソレイユ関係者が参画し、フジテレビグループの美術制作会社も設計に加わっている。

施設は3面LEDスクリーンやジェットエンジンレベルの音量に耐える防音設備、テレビ局並みの配信システムなどを備える多機能な造りである。元バンドマンで葬儀会社・愛翔葬祭の社長である関根信行（54）が構想を練り上げたことが明かされている。

関根は友人の「Bon Joviの『It's My Life』をかけながら拍手で送りたい」といった希望をきっかけに、拍手で送り出すような葬儀ができる場が少ないと感じ、ワクワクする施設を作る方針を決めたという。一般的な葬儀場の建設費用が5000万円前後とされる中、倍以上の投資を行った点も特徴である。

照明には、コロナ禍で公演ができなかったシルク・ドゥ・ソレイユ日本公演チームが参加したことが伝えられている。関根は「よくこれだけのスキルや実績をもつモノ好きが集まった」と振り返っている。