ゴルファーの憧れとされる“名門ゴルフ場”の実情を整理する。日本には長い歴史を誇るコースが多く、関東では東京ゴルフ倶楽部、程ヶ谷カントリー倶楽部、霞ヶ関カンツリー倶楽部、相模カントリー倶楽部、小金井カントリー倶楽部、我孫子ゴルフ倶楽部、鷹之台カンツリー倶楽部が「関東７倶楽部」として挙げられている。基本的にこれらのゴルフ場でプレーをするには、自らメンバーになるか、もしくはメンバーの同伴というかたちでプレーさせてもらう方法しかない。

名門の入会基準は厳格で、記事では「入会条件」として年齢や性別、国籍のほか、一部のゴルフ場では一部（プライム）上場企業の社員や役員であるのか、個人経営なら会社の規模（資本金）などを審査対象とする場合があると説明されている。さらに既存メンバー2名の推薦や推薦人の推薦状が必要な場合もある。

加賀屋ゴルフ代表の前田信吾さんによると、入会NGになるのは書類審査の段階が9割であるという。書類審査をクリアした後に訪れる「対面審査」では、ゴルフ場の理事や選考委員が行う「面接」や「同伴プレー」で最終判断が下されることがあり、ここで人柄やマナー、プレーがチェックされる。

一般利用の機会は限られており、県民ゴルフデーのような例外的な機会があるケースもあるが、リーズナブルな価格や予約枠は限られているため応募倍率が高い点も指摘されている。名門入会を目指す場合は、書類準備だけでなくマナーや同伴時の振る舞いといった総合的な対策が重要である。