調布を流れる野川沿いや都立公園、深大寺周辺など市内各所で紅葉が見頃を迎えている。11月22日に撮影された都立野川公園の写真では、雑木林の緑・黄・赤が鮮やかに広がり、園内の大イチョウが黄金色に輝いている。

晴天が多く、朝晩の冷え込みが続いたことで11月中旬から一気に色づきが進んだ。日本気象協会によると、今年は40度を超える記録的な猛暑があり、強烈な日差しで葉がダメージを受ける「葉焼け」も起きている。日当たりのよい場所のイロハモミジには一部葉焼けが見られる。

甲州街道沿いのイチョウ並木は既に落葉が始まり、桜の名所であるスタジアム通りでは桜並木があかね色に染まっている。野川沿いの雑木林は黄色や赤と緑のコントラストが鮮やかで、訪れた市民が写真を撮ったり散策を楽しむ姿が見られる。

小春日和となった11月22日には家族連れやカップルの散策が目立ち、ある市内在住の男性は「この辺りは東京とは思えない。遠出をしなくても、近くに美しい紅葉が見られる場所があってうれしい」と話している。市内の紅葉・落葉は12月上旬まで楽しめると予想されている。