社交ダンスを体育の授業で学んでいる山形県立谷地高校で26日、3年生の発表会が行われた。男女29人がペアを組み、息の合ったステップを披露した。

同校ではプロのインストラクターを講師に招き、30年間にわたって社交ダンスを授業に取り入れている。発表会は日頃の練習の成果を示す場として位置づけられている。

当日はジルバとチャチャチャを軽快に踊り、ワルツを優雅に舞う構成でプログラムが進行した。白田夏希さんは楽しげにターンを決め、『あまり親しくなかった友だちとも、ダンスを通して話ができるようになりました。相手のペースに合わせて、思いやることが大事だと学びました』と振り返った。

松田和琉（あいる）さんは女子をやさしくリードし、『ペアで踊るときはコミュニケーションが大切。相手が間違えても、『大丈夫だよ』と声をかけます。これからもダンスを踊って、相手を気遣える人になりたいです』と語った。授業を通じた長期的な取り組みが、技術面だけでなく対人力の育成にもつながっていることが示された。