射水市の県こどもみらい館で今月22日、年齢や国籍も問わず、障がいのあるなしにも関わらず参加できる「ソーシャルサーカス」の体験会が開かれた。目の前で繰り広げられる技の迫力と美しさに観客はどんどんサーカスの世界に誘われる一方、会場では参加する子どもたちが笑顔で宙を舞った。

ワークショップは長野県軽井沢町の「医療法人社団オレンジ」と金井ケイスケさんをはじめとするサーカスアーティストたちが開催し、親子で参加できるプログラムや、医療的ケアが必要な子どもたちも挑戦できる配慮が取られた。参加した子どもは「めっちゃ楽しかった」と語り、ある母親は「私はもう大興奮です。子どもと一緒に乗れてとってもいい思い出になりました」と振り返った。

この取り組みは2023年から「つながるサーカスキャラバン」としてワークショップやオーディションを重ね、一般公募のキャストたちがプロのアーティストと一緒に舞台公演も行っている。キャストには医療的ケアが必要な子どもたちも含まれる。

金井ケイスケさんは「普段自分が車いすで生活していて、まさか空中に行けるとは思わなかったとか。成功体験ですね、みなさんこれに挑戦して『できるようになった』っていうのを大人も子ども一緒に成功体験を同時に楽しめるっていうところがポイントだと思う」と述べ、さらに「挑戦する時って誰かの支えとか助けが必要なんですけど、人と助け合ってできるっていうところがサーカスのいいところなんですよね」と話した。