吉沢亮主演作『国宝』が今月24日、実写日本映画の歴代興行収入ランキングで第1位となり、興行収入は173億7739万円を記録した。従来の1位は173億5000万円を記録していた『踊る大捜査線THE MOVIE2レインボーブリッジを封鎖せよ！』で、今回の更新は22年ぶりの快挙である。

原作は吉田修一の小説で、観客の口コミを中心に動員を伸ばした点が特筆される。報道によれば観客動員数は現在1231万人に達しており、作品の題材となった歌舞伎界にも人気の波及効果が出ているという。

国際的な評価も高く、米アカデミー賞の国際長編映画賞に関連する動きがあり、最終候補の15作品に選ばれるかどうかは12月16日の発表を待つ必要がある。関係者や評論では、日本の実写映画で巨大ヒットが生まれる傾向に「約20年周期」があると指摘されており、今回のトップ更新はその周期と重なる事例とされる。