Google傘下のAI研究組織Google DeepMindは、ドキュメンタリー映画『The Thinking Game』を公式YouTubeチャンネルで無料公開した。11月25日（現地時間）に公開された作品である。

本作は2024年のトライベッカ映画祭の公式セレクションでワールドプレミア作品として上映された長編で、上映時間は1時間24分である。

制作は『AlphaGo』のドキュメンタリーを手掛けた制作チームが担当し、約5年にわたってGoogle DeepMind内部を撮影したものである。

舞台はロンドンの本社で、創業者のデミス・ハサビス氏とチームが汎用人工知能（AGI）に迫る研究をどのように進めているかを、日常の議論や実験の場面を交えながら追う構成となっている。

タンパク質の立体構造予測という課題に挑んだAlphaFoldチームがブレークスルーに到達した瞬間がクライマックスとして描かれている点も本作の特徴である。

記事はその成果が後にノーベル賞にもつながった出来事として位置づけられていると伝えている。

また、失敗やプレッシャーのかかる会議、評価結果を待つ研究者たちの表情など、研究現場の生の空気が記録されていることを強調している。

これによりAGI研究がどのような現実の仕事として進んでいるのかを具体的にイメージしやすい作品であると紹介されている。