韓国の研究チームが折り紙の発想を応用した巻尺型のロボットアームを開発し、27日に国際学術誌「サイエンス・ロボティクス」に発表した。

研究を率いたのはチョ・ギュジンソウル大学機械工学部教授の研究チームである。

研究チームは柔軟でありながら完全に広げると重い物体に耐えられるほど堅固なロボット構造物を目指し、「しわ構造」を採用した。

従来は折りたたんだ際の材料厚みによる内外層の周長差がつぶれやしわを生む問題があったが、これをインターレイシング（interlacing）の原理で解決した。

具体的には長手方向に並べた金属パネル同士を接着せず、リボンで密に編んでループ形のインターレイシング接続部を作る方式を採用した。

この接続部はしなやかさを保ちながら高密度にパネルを結び付け、展開時に構造的強度を維持するという特性を持つ。

研究チームは移動型ロボットがこの方式で1.mの長さのアームを拡張して棚上の物体を操作できると示した。

また、3D（立体）プリンターが2.5mの高さのスペースシャトル模型を製作する際の支えとしても利用可能であると述べている。

論文はインターレイシング構造の設計と応用の可能性を示す内容であり、狭い保管空間で到達範囲と機能性を両立させる新たな折りたたみ構造の提案である。