山形県河北町の県立谷地高校で11月26日、社交ダンスの発表会が開かれた。県立谷地高校では毎年発表会を行っており、今年で30回目を迎える名物イベントである。

3年生34人がプロの手ほどきを受け、およそ1か月間練習してきた成果を披露した。華麗なステップに情熱的な表情が加わり、ジルバ、チャチャチャ、ワルツといった定番の種目が次々と披露され、会場のボルテージも高まった。

本番前の緊張感も伝わり、生徒は「入試の時よりも緊張しています。失敗しないかというそっちの方で」や「できればリードできたらいいなと思っています」と話した。曲がかかると佐藤真優アナウンサーは「さあ社交ダンス発表会が始まりました。これまで1か月間練習してきたという成果を発揮できるでしょうか?シャルウィダンス?」と伝えた。

息の合ったクイック＆ターンや笑顔でリードする場面が見られ、男子生徒は「テンプレート通りじゃなくて、いろんな技というか、ターンとかを混ぜて踊ることができました」と振り返った。どこか恥ずかしさから目を合わせられない様子も見られ、緊張と笑顔が入り混じる発表会となった。

県プロダンスインストラクター協会 後藤重幸 会長は「挨拶と礼儀です。相手がいることなのでマナーや相手を尊重する意識を大事にしています」と語り、技術だけでなくマナーや相手を尊重する心も育まれている様子だった。