株式会社優（埼玉県川口市）が運営する『粗大ゴミ回収サービス』は、「片付けとメンタルの関係」に関するアンケートを2025年10月にインターネットで実施し、全国の男女300人の回答を集計した。調査で「部屋が散らかってしまった一番の理由」は「仕事や家事が忙しく、片付ける時間と気力がない」が26.4％で最多だった。

次いで「モノを捨てるのが苦手で、つい溜め込んでしまう」21.5％、「どこから手をつけていいか分からず後回しにしてしまう」21.1％が続いた。回答では「片付けたいと思ったことはありますか」に対し「いつかやろうと思っている」が37.7％、「何度もあるが行動に移せていない」が36.3％となり、合わせて約7割が“やりたいが動けない”状態であることが明らかになった。

実際に片付けを始めたと答えたのは22.3％にとどまった。さらに精神状態が不安定なときに影響が出る項目では「どれも影響する（全体的にやる気が出ない）」が31.7％で最多、「食事や睡眠など生活リズム」26.7％、「片付けや掃除など日常生活のこと」19.3％が続いた。

また、部屋が散らかっていることで感じる気持ちとして「自己嫌悪や罪悪感」が33.3％、「現実から目をそらしたくなる」が32.7％を占め、心身の疲労と部屋の乱れが相互に影響する“負のサイクル”が浮き彫りになった。調査では、片付けが単なる意思の問題ではなく、時間や気力といった外的要因と深く結びついている点が指摘されている。