ゴルフの日本ミッドアマチュア選手権は１９～２１日、愛媛県新居浜市の滝の宮ＣＣ（６６８１ヤード、パー７２）で行われ、長崎市出身の山下大介（長崎ＣＣ）が３日間トータルで１５バーディー、５ボギー、通算１０アンダーの２０６（６６、７１、６９）で県勢初優勝を飾った。初日から首位を走り、九州勢としても１８年ぶりの優勝となった。

初日は８バーディー、２ボギーの６６でスタートし、チップインが４回あったことが勝因の一つとなった。山下は「まだ何の実感もないのが正直のところ。初日も、２日目も、３日目も全部、訳が分からないまま終わってしまった感じ」と述べ、大会を通じての充実ぶりを語った。

大会期間中の２０日に３５歳の誕生日を迎えた山下には、クラブメーカー「Ｍｏｄａｒｔ」の須田満社長から「こんなチャンスは２度と来ない。自分の力でつかみ取りにいけ。人生を変えてこい」との激励があり、最終日に向けて気持ちを整えたという。結果は歴代大会最少スコアまでたたき出した快記録に迫る内容で、仕事と競技を両立させながら掴んだ全国タイトルは県内外で注目を集める出来事となった。