砺波市美術館で企画展「ブラチスラバからやってきた！世界の絵本パレード」が開催中で、来場した子どもが気に入った絵本に投票するコンテストが行われている。展示はスロバキアで2年に1度開催される絵本原画コンテスト「ブラチスラバ世界絵本原画展」の受賞作・出品作を中心に構成され、海外12人、国内10組の作品を紹介している。

会場では2階の展示室に表紙と作者名を掲示したコーナーが設けられ、来場者が回って気に入った作品に黄色いシールを貼って投票する形式である。参加対象は中学生以下で、会期末までに最も多く票を集めた作品が「子ども審査員賞」に選ばれる仕組みだ。

26日には出町小2年の23人が団体鑑賞に訪れ、それぞれ気に入った作品に投票した。内田尚さんはザ・キャビンカンパニー作「がっこうにまにあわない」に投票し、「学校へ急ぐ男の子の足が回っているのが面白かった」と話している。古岡珠寿さんは桃山鈴子作「へんしん すがたをかえるアオムシ」を選び、「ムシが本物みたい。ちょっとこわかったけど好き」と感想を述べた。

会期は来年1月12日までで、入場料は800円。高校生以下と障害者（介助者1人を含む）は無料で観覧できる。動物や虫が題材のはっきりした色づかいの作品が支持を集めており、絵本原画を通じて子どもの選択眼を育てる企画になっている。