讃岐うどんの本場・高松市の道の駅が開発した入浴剤「さぬきうどんの香湯」が隠れたヒット商品となっている。ネット販売を行っていないにもかかわらず、第1弾は最終的に5200袋を完売したという。

開発は「道の駅源平の里むれ」で、久保陽平さんは「食べる以外にうどんを楽しむ方法」を発想の原点に据えたと説明している。商品は「一度はさぬきうどんになりたかったあなたへ…」というキャッチコピーで発売された。

当初は昆布やかつお節の香りの再現に注力し、入浴剤メーカーにうどん出汁を送って試作を重ねたが、体ににおいが残る問題があり揮発性を高めるなど調整を加えた。第1弾は「かけうどん風」と「ぶっかけうどん風」で、製造した800袋が即日完売し増産へと至った。

第2弾は夏バージョンとして「冷かけうどん風」と「醬油うどん風」を販売し、こちらも3000袋以上を売り上げた。最新の第3弾は11月26日の「いい風呂の日」に合わせて「釜揚げうどんのたらい湯」を発売し、香りからお湯の質感の再現へと発想を変えた点が特徴である。

「釜揚げうどんのたらい湯」は釜揚げうどんのゆで汁のように白濁し、とろっとした肌ざわりのお湯になる仕様だ。高松空港の「うどんだしの出る蛇口」など地域の観光PRと連動した取り組みとしても注目されている。