2025.11.26
空き家啓発冊子を漫画で解説 但東町が配布
2025.11.26
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兵庫県豊岡市但東町の住民らでつくる「たんとう未来会議」が、空き家の適切な管理を呼びかける啓発冊子「その空き家どうする？？」を作成した。冊子は漫画形式でわかりやすく解説しており、住まいの将来を家族で考えるきっかけを促す内容である。
同町では人口減少に伴い空き家が増加しており、地域の調査では住居全体（1923戸）のうち約2割が空き家状態であると示されている。高齢の一人暮らし世帯が多く、「空き家予備軍」とされる世帯の増加も見込まれている。
冊子は全7ページで、〈1〉維持管理（定期的な換気や点検など）〈2〉解体して更地にする〈3〉売却や賃貸――の三つの選択肢を提示し、放置すると数年で荒廃し資産価値が低下する危険性や近隣トラブル、火災の懸念を指摘している。
但東町では三つの地域コミュニティー組織が中心となり、資母地区では所有者に広報紙を定期送付するなどつながり維持の取り組みを進めてきたが、荒廃が進んでから相談に来るケースが多い現状も報告されている。
冊子は帰省が増える年末年始に町内で配布されるほか、市のホームページでも公開される予定である。冊子の完成に合わせ、空き家対策の講演会が12月3日午後7時半から市但東庁舎内の合橋地区コミュニティセンターで開かれる。参加申し込み・問い合わせはコミュニティあいはし（０７９６・５４・０９９０）へ、30日締め切りとなっている。
会議メンバーの岩吹和弘さん（57）は「空き家は財産にも負債にもなる。住まいの行く末を子どもに託すのではなく、一緒に考えて放置状態とならないようにしてほしい」と話している。
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