民間調査会社「帝国データバンク」の調査で、2025年における社長の趣味はゴルフが最多で、調査対象の約10万社のうち46.35％を占めた。ゴルフは他社との交流やビジネスチャンス創出の場として長年定着している。国家外交でも用いられ、ビジネス漫画や企業小説にも度々登場するなど、社長にとって「基本の社交ツール」としての存在感は大きい。

だが過去5年間ではトップ3が減少傾向にあり、ゴルフも2021年から2.32ポイント低下している。年代別では70代では54.69％と高い一方、30代以下では3割未満にとどまった。若い世代を中心にゴルフ離れが進んでいることが示唆される。

ゴルフに続く趣味は読書で12.19％、釣りで8.63％だった。ここ5年間で最も割合が上昇したのはサッカーで、2.37％から2.92％へ0.55ポイント上昇した。次いで野球が5.21％で0.46ポイント増加、オートバイが2.18％で0.42ポイント伸びた。

30代以下ではゴルフ、サッカー、野球と上位3つが全てスポーツで、キャンプや登山などアウトドアやジムで体を鍛えるトレーニングも人気である。若手層は自らプレーするだけでなく、地域クラブの指導に参加したりスタジアム観戦を楽しむケースも目立つ。全体として一定の支持は保ちつつ、趣味の多様化が進んでいることが読み取れる。