版画が推し活の新しい収集対象として注目を集めている。手触りや刷りの個性が出る版画は、既製グッズとは異なる一点性を楽しめる点が支持されている。

同人イベントやアートフェアで小ロットの限定版画やシルクスクリーン作品が出品され、完売するケースが増えている。木版画やリトグラフなど制作技法の違いを紹介する出展も見られる。

購入時はエディションナンバー、作家のサイン、技法表記を確認すると良い。通販で入手する場合は刷りの状態や保存方法、梱包の有無もチェック項目となる。

保存は直射日光や高湿を避け、中性紙で包んで平置きにするなどの基本ケアが長期保存に役立つ。額装ではUVカットガラスやマットを用いることで色あせを抑えられる。

制作体験を提供するワークショップ参加で作家との交流が生まれ、贈り物や推しへのオリジナル作品作りにつながる例も増加している。

限定性と手仕事の魅力を両立させた版画は、推しの表現を深めるコレクション手段として今後さらに広がる可能性がある。