手芸屋さんの前を通ると毛糸に目がいく季節で、編み物に挑戦する人が増えている背景がある。

『かぎ針で編む ニットフラワー』（日本文芸社、税込み1650円）が発売された。本書は毛糸やコットン糸で作るかわいらしい花のモチーフを中心に構成されている。

収録する作品はチューリップ、ひまわり、バラ、カーネーション、ポピー、ミモザ、コスモス、スズランといった人気の花から、ラベンダーやユーカリなどのハーブ系、さくら、つばき、あじさいなどの和花まで幅広いラインアップである。でき上がった花は花瓶に飾ったり、数種類を組み合わせて花束にしたりできる。

コースターやシュシュなど小物に応用できる作品も含まれ、くるっと丸めると小さな花束になるものなども収録している。掲載アイテムは全36アイテムである。

好みの色や毛糸を選んだり、かぎ針のサイズを替えて花の大きさを調整したりするアレンジが可能で、少量の糸とワイヤーがあれば作れる手軽さが魅力である。ニットフラワーを専門に発信する人気のニッターさんたちの作品も掲載され、新しいエッセンスを取り入れた作品づくりを楽しめる構成である。