岡山市南区藤田の藤田神社で、色とりどりの編み物を使ったアートイベント「ヤーンボミング」が展開され、境内が華やかに装飾されている。参道脇の灯籠や鳥居、松の幹や欄干など数十カ所が毛糸で彩られ、訪れる人の目を楽しませている。

参拝者を出迎えるこま犬はフリルの付いたピンクや青の衣装に身を包み、灯籠にはボーダー柄の帽子がかぶせられ、毛糸のポンポン飾りがつるされている。

ヤーンボミングは2000年代以降の米国で始まったストリートアートである。藤田地区の女性有志約20人が余った毛糸を持ち寄り、1年がかりで200点以上を仕上げ、10月下旬から境内の数十カ所を彩っている。

この取り組みは地元の母親3人が地域の交流につなげようと神社の協力を得て23年から始め、今回で3回目である。期間は12月6日までで、訪問者が写真に収める光景も見られている。地域交流や観光振興につながる取り組みとして注目されている。