福岡発の体験型クリスマスイベント「東京クリスマスアドベントin上野公園」が、上野恩賜公園 袴腰広場で開催中で、会期は2025年12月25日（木）までである。テーマは光・音楽・芸術を融合した「五感で楽しむクリスマス」で、街全体を劇場に見立てた演出が行われている。

主催側によれば、福岡では10年以上開催され累計約1200万人を動員した実績がある。事務局の稲見さんは「福岡では10月ぐらいになるとみんなソワソワしだして、ハロウィンより盛り上がっているイベントなんです」と説明する。

見どころの一つは横5m、高さ3mの巨大サンタクロースのオブジェで、フォトスポットとしての演出が用意される。日中は木々の緑と空が調和する風景が広がり、夜は無数のイルミネーションが木々を包み込んで幻想的な雰囲気になるという。

音楽面では毎日多彩なアーティストが出演し、昼と夜の2回、無料の生ライブが行われるプログラムが組まれている。12月14日（日）にはミュージカル女優で歌手の松原凛子が特別出演する予定である。

芸術面では福岡出身のアーティスト・鳥越一樹による幅約6mの巨大壁画が展示され、前衛的な表現で空間を包む。飲食や物販も充実し、公式キャラクター「さんちゃん」の人形焼きやぐるぐるソーセージ、東京会場限定のマグカップなどが提供される。

従来の消費型イベントと異なり、光・音・芸術の三本柱で観客が能動的に体験できる点が強調されている。上野の冬に新たな文化体験を届けるイベントとして展開している。