宇仁田ゆみ著の『ねこまた印の染物屋さん』から第1回の抜粋が公開されたである。物語は染物屋を営むマシロを中心に、大学の講師や研究室の手伝いで生計を立てつつ染色の研究を続ける日常が描かれるである。

住まいは町外れの一軒家で、共に暮らすのは人間の姿にも化けられる二人のねこまである。ねこまたはマシロが子どもの頃から飼っていた家猫のミコとクコで、いつしかねこまたになっていた経緯が示されているである。

二人は正体を隠しながら染物屋の手伝いをし、作業や生活の細やかなやり取りが物語の中心である。記事中には「鬼みたいなのがうろついてる…」といった近所の噂も紹介され、町の空気感が伝わるである。

作品は素朴な一軒家でのんびりとした雰囲気を基調としており、染物とねこまたの共同生活が丁寧に綴られているである。本文は『ねこまた印の染物屋さん』から一部抜粋・編集されたもので、竹書房刊の作品である。連載は5回連載を予定しており、今回が第1回の公開であるである。