特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトが「金継ぎHEROネクタイ」の一般販売を2025年11月より本格的に開始すると発表した。クラウドファンディングで目標金額を達成した後、全国どこからでもネット決済で購入できる体制を整えたという。

このネクタイは、世界10カ国の紛争地・貧困地域で教育支援を続けてきたなかよし学園と、京都・西陣織の職人がタッグを組んで製作したものである。原料には京都・西陣で500年以上受け継がれてきた西陣織の生地を採用していると説明している。

売上の一部は南スーダンの難民居住区における学校建設や、コンゴ民主共和国・ルワンダなどでの教育・食糧・平和教育活動に活用される予定である。記事は、陶磁器の修復技法である金継ぎの概念に触れ、漆と金箔で継がれた「景色」が不完全なものから生まれる新しい美を象徴すると位置付けている。

プロジェクト側によれば、ネクタイの原型は代表の中村雄一が国際連合や英国ウィンザー城でスピーチを行った際に身につけていた一本で、世界各国の参加者から「そのネクタイはどこで買えるのか」という声が寄せられたことがきっかけとなった。今回の一般販売は「身に付ける平和プロジェクト」としての展開を目指す取り組みである。