近年、プロレス観戦は単なる試合観賞から推し活の主要な活動へと変化している。会場での臨場感を重視するファンと、物販や限定イベントで推しを支援するファンが並存している。

とくに女子プロレスは注目度が高まり、地方公演やファミリー向けの興行が増加する傾向にある。地域密着のイベントは観光や週末レジャーと結びつき、地元経済への波及も期待されている。

企業や自治体とのコラボレーション企画が増え、会場での限定グッズや観戦パッケージが導入されるケースが目立つ。SNSや短尺動画を通じた選手の素顔発信や舞台裏コンテンツがファンコミュニティの盛り上がりを後押ししている。

現場では撮影タイムやチェキ会、サイン会など直接交流できる仕組みが定着し、推しとの距離感が縮まっている。物販面では会場限定デザインやシリアルナンバー入りアイテム、会員向け先行販売といったサービスがコレクター心を刺激している。

また、若年層やファミリー層を取り込むための短時間で楽しめるカード構成や子ども向け演出が増えている。今後は現地観戦と配信を組み合わせたハイブリッドな推し活や、地域ごとの特色を生かした多様なイベント展開がさらに進むと見られる。