米国女子のCMEグループ ツアー選手権最終日（23日）、竹田麗央はフロリダ州のティブロンGCゴールドコース（6590yd、パー72）でラウンドし、6バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「71」をマークした。入出の多い展開ながらショット力の高さを示す一日であった。

竹田は大会を振り返り、「ちょっとグリーンを外れただけのところから、簡単にボギーになったりする。もうちょっと自信を持って寄せられるように」とグリーン周りの課題を明確に述べた。砲台グリーンの土手に当てて勢いを殺すアプローチなど、日本よりも求められる引き出しが多い環境でバリエーションが増えた実感があるとも語った。

統計面ではパーオン率77.02％、ティからグリーンまでのショットのスコア貢献度を示す「ストロークゲインド・ティ・トゥ・グリーン」はいずれもツアー2位と高水準を維持した。プロ3年目の昨季は日本ツアーで初優勝を飾り、シーズン8勝を挙げて年間女王に輝いた実績があり、本格参戦5試合目の「ブルーベイLPGA」で早々に勝利を挙げるなど国際舞台でも存在感を示している。

今季は年間ポイントレース4位で最終戦に進み、米ツアーの厳しさを実感しつつも「自分のゴルフをしっかりやったら通用するっていうのが、一番の発見だったと思います」と前向きな手応えを口にした。コース外では欧州を巡る時間を持ち、MLBロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平のホームランも観戦したという。大会後には帰国してまず食べたいものとして「家系ラーメンか、シマアジのお寿司も食べたいです」とも語っている。