企画展「菅野陽と浜田知明 銅版画の夜明け前」が茅ヶ崎市美術館で開かれる。会期は2025年12月13日（土）から2026年2月23日（月・祝）までで、会場は展示室1である。

本展は日本の銅版画界の知られざる歴史と熱気に触れる機会を目指し、銅版画の黎明期を彩った二人の芸術家の軌跡をたどる構成である。展示は、銅版画に取り組む芸術家が急速に増加する1950年代よりも早く手探りで独自の表現を追求した時期に焦点を当てている。

菅野陽は茅ヶ崎ゆかりの作家として「人体」に着目し、複雑な線と面を組み合わせた表現を多く手掛けた。一方、浜田知明は過酷な戦争体験を踏まえつつ、自分や社会への問いかけを込めた作品で当時から世界的に高い評価を受けている。

会場では両者の作品を通して、日本の銅版画界に日が差し込む直前、いわば「夜明け前」の盛り上がりと熱気を感じられる展示を予定している。展覧会は日本の銅版画の黎明期を改めて示す貴重な機会であり、関心のある来場者に向けて情報を案内している。