フィンランド発祥のスポーツ「モルック」を題材とした「モルックふじさわカップ」が29日（土）、秋葉台公園軽スポーツ広場で市内初開催される。大会には24チームが出場し熱戦を繰り広げる予定である。

モルックは白樺の木でできた12本のピン（スキットル）を相手に、3・5メートル先からモルック棒を投げて倒す競技である。スキットルには数字が1から12まで振られており、1本だけ倒した場合はその数字が点数となり、複数本倒した場合は本数が点数に加算される。

先に50点ちょうどを獲ったチームの勝利という独特のルールがあり、主催者は「この『ちょうど』が難しい」とその駆け引きを説明している。50点を超えると25点に戻るため、得点調整と力加減が重要となる。

倒れたスキットルは倒れた場所で再び立てられ、相手の残り点数を見越してわざと遠くに飛ばすなど戦略的なプレーも生まれる。頭脳戦とセンスが求められる一方で、体力に自信がない人や障がいのある人、老若男女が一緒に楽しめる点が魅力とされる。

大会を主催する湘南藤沢モルック協会の小玉徹さんは、市のスポーツ推進委員を務めていた際に新型コロナ禍をきっかけに屋外で誰でも参加しやすいスポーツとして始めた経緯を説明し、開催を機に藤沢のモルックをさらに盛り上げたいと述べている。