ウー・チャイェン（21＝台湾）が23日、松山市のエリエールGC松山で行われた大王製紙エリエールレディス最終日で、実質的なプロ3年目としてツアー初優勝を飾った。前半はスコアを伸ばせず、一時は同じ最終組で回った木戸に並ばれたが、10番からの3連続バーディーで突き放した。

後半は5バーディー、ボギーなしの完璧な内容で勝負を決めた。ウーは「久しぶりの最終組で、最終日を首位でスタートするのも日本では初めて。緊張したが、後半から自分のリズムでできた」と振り返った。

ツアールーキーだった2023年に下部のステップ・アップツアーで賞金ランキング1位となり、昨季はポイントランキング32位でシードを獲得した経歴を持つ。優勝が決まった際はキャディーと目が合い、「ゴルフで泣いたのは初めて。自分でもびっくりした」と語った。

台湾国立体育大の4年生で、帰国時は大学に通っている。すしが好物で最近はマグロがお気に入りという素顔も伝えられており、来日3年目ながら日本語はかなり上達している。年間女王を将来の目標に掲げ、体力強化を課題に来季のさらなる飛躍を目指す意向である。