2025.11.24
社交ダンスが示すフレイル予防効果
2025.11.24
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筑波大学の研究で、65歳以上の男女7万人以上を対象に20種目のスポーツ活動がフレイルの進行をどの程度防ぐか比較された結果、男性1位はダンス（社交ダンス）、女性1位は登山・ハイキングであったと報告されている。
フレイルは要介護状態となる前の段階であり、加齢に伴う筋肉量や心肺の機能低下が進行するとリスクが高まるとされる。今回の解析は大規模データに基づき、社交ダンスの有用性を示唆する結果となった。
社交ダンスが効果的と考えられる理由として、正しい姿勢の維持や肩回り・足腰の筋力・柔軟性向上に寄与する点が挙げられている。自宅でできる要素については、元統一全日本ラテンアメリカンチャンピオンの金光さんが解説している。
まず基本は正しい姿勢で、骨盤の上に体の軸が乗るように意識することが重要である。肩回りの筋力・柔軟性アップに効果がある『アーム』の基本は、1、お腹の前に手を置くのが基本の位置です。2、肩を広げます。3、ひじを広げます。4、手首まで上げます。5、指先を真っすぐに、6、手首の甲を前に向けるように手首を返して、腕を前に返します。7、手首を回して、腕を基本の位置に戻します。
ポイントは体の中心から末端にかけて動かすことであり、次に足腰の筋力・柔軟性アップに効果がある『ステップ』の練習が紹介された。国内の洋舞（バレエ・モダンダンスなど）と社交ダンスの人口は現在約129万人で、年齢別では10代、20代が多いが70代以上の高齢者も約26％を占めると報じられている。歴史的には1940年代後半から1950年代に流行し、1990年代には映画『Shall we ダンス？』が1996年度の映画賞を総なめした影響で再び注目を集めたという。
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