2025.11.24
『猫と罰』が11カ国で翻訳決定
2025.11.24
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『猫と罰』は宇津木健太郎によるデビュー作であり、日本ファンタジーノベル大賞2024を受賞した作品である。新潮社から刊行され、海外翻訳・販売が決定したことが発表された。
翻訳・販売が決まった国は「韓国、台湾、タイ、イギリス、中国、イタリア、ハンガリー、フランス、ギリシャ、エストニア、スペイン」の11カ国である。作品にはイラストレーター・はやしなおゆきによる装画が使用され、各国でオリジナルの装丁が用意される予定である。
各国版には特典も用意され、タイ版ではしおりやシール、韓国版ではポストカードやマスキングテープなどが付くという。イギリス出版社MacLehose,Paul Englesは本作について「次の展開が予測できないミステリアスな雰囲気があり、時に暗い場面もある。クロの前世での人生体験は、クロの友人たちと歴史を巡るかのような旅をさせてくれる。さらに、クロは秘密めいた、気難しい語り手でありながらも、クロが心の奥底で願い続けていた気持ちに気づいたとき、本作の素晴らしさに気づかされるだろう。」と評価している。
物語の主人公である黒猫は、かつて漱石と暮らした過去を持ち、何度も生と死を繰り返した末に最後の命を授かるという設定である。作中には自称“魔女”が営む古書店「北斗堂」などの舞台も登場する。
著者の宇津木健太郎は今回の海外展開について「受賞当時はこのような展開になるとは想像もしておらず、自分の生み出した物語ながら、驚かされることばかりです。」とコメントしている。
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