NPO法人九州プロレス（筑前りょう太理事長）は21日、福岡市内の道場で会見を開き、女子部「キュージョ」の創設を正式発表した。スーパーバイザーにセンダイガールズプロレスリング代表の里村明衣子が就任し、現場指導は九州プロレス所属のTAJIRIが担当する。

日米の女子プロレスを知る里村と世界的テクニシャンTAJIRIという布陣で、九州から世界へ羽ばたく次代の女性ヒーロー発掘に挑むと説明している。筑前理事長は設立の経緯について「女性選手に活躍してもらうことで、より幅広い層の方々に元気をお届けできる」と述べた。

「九州ば元気にするバイ！」を理念に掲げ、かつてのクラッシュ・ギャルズのような社会現象を念頭に置きながら、女子プロレスを地域振興の一翼として育てる方針である。里村は1期生に無限のチャンスがあると期待を示し、TAJIRIも里村の指導のもとで現場指導に当たる意向を示した。

オーディションは「新人（高校生以上）」と「U-15（小・中学生）」の2部門で実施する。プロアスリートとしてのキャリアパスを提供するため遠方出身者のための女子寮も新設するなど受け入れ態勢を整備した。応募締切は12月5日（金）必着、オーディション開催日は2025年12月20日（土）10:00と告知されている。九州発の新育成プロジェクトとして、地域と女子プロレス界の世代交代を狙う取り組みである。