2025.11.15
八丈島被災で問われる離島の災害対策
2025.11.15
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日本に417ある離島で災害が起きた場合の課題が改めて注目されている。八丈島の台風被害を巡り、復旧の長期化や支援体制の脆弱さが議論の焦点となっている。
専門家や関係者は民間だけでは対応困難だと指摘している。西田さんは「これを民間で解決するのは無理。東京都や国の支援が必要」と述べ、堀も社会福祉協議会が担う高齢者ケアとボランティアセンター運用の負担が能力を超えると指摘した。
経済アナリストの馬渕磨理子さんは能登（地震）の教訓を踏まえ、アクセスが悪い地域での迅速な資源投入や、国として部隊を常時準備する必要性を提言している。
技術的な対策も議題となっている。総務省は通信大手が2026年にも実用化を目指す「空飛ぶ基地局（HAPS）」のルール整備を進め、海上保安庁は10月28日に通信障害を想定した通信復旧の合同訓練を通信会社4社と実施した。
物資輸送では国土交通省が8月にドローンを活用した災害物資輸送の調査と事業を公募し、訓練や調査に要する費用などを補助するとしている。
最終的に、統一した指揮命令体系としてのICS（インシデント・コマンド・システム）導入の必要性も論点となっており、離島特有の制約を踏まえた国と自治体、民間の連携強化が求められている。
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