レザークラフトが推し活の新定番として注目されている。ファンがライブやイベントで使えるキーホルダーやパスケース、スマホストラップ、ピルケースなど日常使いの推しグッズを自作する動きが広がっている。

手作りの魅力は、カラーや刻印で「推し仕様」に仕上げられる点である。SNSでは制作過程や仕上がりを共有する投稿が増え、YouTubeやTikTokの動画で基礎から学べるため初心者の参入障壁が下がっている。

市販のスターターキットや材料セット、型紙つきのレシピが出回り、minneやCreemaなどハンドメイドマーケットでの出品や受注制作も活発化している。推しのイニシャルやシンボルを入れたオーダー注文も見られる。

素材選びではヌメ革やベジタブルタンニン鞣しの本革に加え、ヴィーガンレザーや加工革も選択肢になっている。サステナブル志向や使用感、耐久性を考慮した材料選びが購買の決め手になりつつある。

制作を始める際は小物から取り組み、金具やコバ処理などの仕上げに注意することが上達の近道である。完成品は推し仲間へのプレゼントや交換の対象にもなり、コミュニティ内での交流や評価につながっている。適切なオイルケアや防水対策で長く愛用できる点も魅力である。