2025.11.7
今治市・離島でドローン医療輸送を実証
2025.11.7
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愛媛県今治市は10月28日、南海トラフ地震を想定したドローンによる医療品輸送の実証実験を実施した。実験は本土側の砂場スポーツ公園と大島の海宿千年松キャンプ場の間、約4キロのルートで行われた。
斎藤クリニックが用意した注射器と輸血セットのダミー計1キロを、イームズロボティクスの中型ドローン「E6106FLMP2」が輸送した。配送時間は10分で、陸上輸送に比べ大幅に短縮できたと報告されている。
実験は斎藤クリニックの主催で、イームズロボティクス（福島県相馬市）が技術支援を担当した。発進地点の同公園と海上の船、着陸地点にオペレーターを一人ずつ配置し、自動飛行をオペレーターが目視で監視する体制で行われた。
着陸地点のオペレーターを務めたのはドローン操縦のライセンスを持つ齋藤早智子院長で、船上のオペレーターから操縦権を受け取り着陸させたうえで、運ばれた医療品に問題がないことを確認した。
今回の実験は来島海峡大橋が通行できなくなった際の輸送ルートの可能性を検証する目的で実施された。国家戦略特区の一環で設置された市の「近未来技術実証ワンストップセンター」が、実験フィールドの手配や関係機関との調整、地域への周知、事務手続きなどをワンストップで支援した。
同センターは実証実験の費用を補助する制度も整備しており、複数回の飛行実験への支援実績があることから、離島医療の物流改善や緊急時の代替輸送手段としての可能性が期待される。
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