2025.10.28
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陸上自衛隊は27日、統合演習の一環として、水陸機動団をオスプレイで離島に輸送する訓練を報道公開した。訓練は相浦駐屯地(佐世保市)を拠点に実施され、佐賀駐屯地(佐賀市)に配備されたオスプレイ4機と団の隊員ら約100人が参加した。
小銃を装備した隊員約40人が分かれてオスプレイ2機に搭乗し、約100キロ離れた福江空港(五島市)へ約20分かけて輸送された。着陸後は迅速に部隊を展開し、隊員を降ろして再び離陸するまでに要した時間は5分ほどだった。
2機編隊で駐屯地と福江空港を複数回往復し、短時間での機動展開や乗降手順の確認を行った。訓練は離島防衛を想定したもので、7月のオスプレイ佐賀配備以降、水機団との一体的運用を本格化させる意図が示された。
陸上総隊司令部の大槻弘樹3等陸佐は「オスプレイ佐賀配備の意義が、水機団との一体的運用。こういう形で訓練を実現でき、大きな前進だ。佐賀と相浦の距離はとても近く、訓練の頻度を増せる。回数を重ねることで隊員の練度向上につながる」と語った。自衛隊は20日から31日まで陸・海・空自の統合演習を実施しており、今回の公開訓練は部隊間の連携強化と短時間展開の実効性確認に重きが置かれた。報道公開された訓練の様子は、今後の一体的運用の進展を示すものとして注目される。
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