2025.10.24
離島素材が導く鹿児島クラフトビールの今
2025.10.24
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地域の小さな醸造所で造られるクラフトビールが鹿児島で人気を広げている。10月4日、鹿児島市の商業施設マルヤガーデンズ屋上で開かれたイベントでは県内外の醸造所による多彩なラインナップが並び、来場客は「フルーティーで飲みやすい」といった声を寄せていた。
イベントを主催したドルフィンインダストリーの若松達彦は「大手にはない個性があるのが魅力」と述べ、ここ1、2年で醸造所が増えていると説明した。かつて年間2000キロリットル以上が必要だった製造免許の基準は酒造法の改正で60キロリットルに緩和され、国税庁の資料では鹿児島県内で免許を取得した醸造所は2025年8月までに16にのぼるとされる。
事例としてムーンライズブルワリー天文館はオープン3年目を迎え、醸造長の永田清悟は麦芽を慎重に扱い「いかにきれいな糖分を取ってあげるか」を重視していると語る。オーナーの富岡大作は留学先のアメリカでの光景とコロナ禍での町の衰退をきっかけに事業を始めたと説明している。
同ブルワリーは開発した15点のクラフトビールのうち常時6点をサーバーに充填し、商品化から3年を経ても改良を続ける銘柄があるという。その一つ「流麗」は鹿児島の抹茶を使った緑色のビールとして紹介されている。
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